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夢ブロ

見た夢を元にしたナニカ。不意に停滞。しれっと再開。

ろくなもんじゃねえ

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1. 無題

先日はコメント&リンクありがどうございます。
最近更新をさぼり気味ですが、今日は一念発起して
今月前半の分を一気に更新しました。

僕の夢も結構長いですが、ここまで文章にできません(汗

Re:無題

わたしも更新するときとしないときの波が激しいです。夢はよく見ているのだけど・・・。
特に長い夢のときは書くのに時間がかかるし、気分の「ノリ」も必要だし・・・。
でも、他の夢ブログさんが更新していると「自分も!」という気になります。
最近は、自分が見たことなのに上手く文字にできないもどかしさを痛感しています(^^;)

ただいまコメントを受けつけておりません。

ろくなもんじゃねえ

1.

老夫婦が夫々別の車を運転、互いに追走しながらドライブを楽しんでいた。
程なくして老人の車が故障で動かなくなってしまったが、着いて来ているはずの婦人の車は見当たらない。
そこで、いつの間にかはぐれてしまったことに気づいたという。

わたしは老人の話に耳を傾けながら、仲間を婦人の元へ向かわせた。
走行経路はわかっている。事故や故障なら痕跡くらい見つかるだろう。
あわよくば、まだその場所で迎えを待っているかもしれない。

これは決して本業ではないが、一人ぼっちの婦人がさぞ心細かろうとうろたえるこの老人を道端に放ってはおけまい。
車の件は多少気になるが・・・。


婦人はすぐに見つかった。車は故障して動かないらしいが、婦人は無事だった。
わたしが仲間と合流して間もなく、あの老人がのこのこと歩いてやって来た。
何か引っかかるものがあったので、わたしはカマをかけてみた。

「あの車は借りた物ではありませんか。よかったらわたしが代りに返しておきましょう」
「ああ、石橋じゃ」

老人は石橋と呼んでいたが、それは明らかに福住という男のことを語っていた。
どちらもわたしにとっては知った顔だった。
なるほど、あの二人が手を組んだのか。

「ではあの後、別の車を借りたのではないですか。たしか・・・、そう、黒いジャガー」
「あ?あれな、あんな車運転できんわい」

黒いジャガーは石橋のよく使う手口だ。
ただし、あの手の車をこの老人が運転するのは難しいだろう。
何も知らないとはいえ、さすがに老人も代替車が車高の低いレーシングカータイプだったことに少々腹を立てているようだった。

「ならその鍵も」
わたしは静かに言って、ジャガーのキーを受け取った。


2.

石橋と福住を「善」か「悪」かに分けるとしたら十中八九「悪」だろう。
だが、この鍵を突きつけて二人をどうこうしようという気はない。
あくまでもわたしの本業は別にある。

これは結果的に「未然に防げた」だけの、単なる偶然だ。
あの二人がどこで何をしようと関係ない。
なにより、このわたしが「善」である自信なんて毛頭ない。

「ま、とにかく、これでよかったんじゃねーの」
仲間の一人が誰に言うでもなく呟いた。
彼なりの労いの言葉だったのかもしれない。

すると、普段は寡黙な青年が履き捨てるように言った。
「そうだな、俺たち別に善人じゃねーしな」
怪訝な顔を見合わせる仲間たちに目もくれず、彼は部屋を出て行った。

彼はわたしの相棒で、グリーンの髪と同じくグリーンの大きな瞳を持つ「一つ目」の青年だ。
周囲からは用心棒だと思われている。
本人にもその「つもり」があるのか、その腕っ節に助けられることもしばしば。

ただ、何があったか知らないが、ここ数日彼は悩んでいた。おそらくこの仕事に・・・。
「しかたない、か」
わたしは掌でもてあそんでいたジャガーのキーを机に放り出し席を立った。

黄昏るにはうってつけの場所、河川敷の土手に彼は腰をおろしていた。
わたしは少し離れた場所から大きな声で言った。
「確かに、ここいらはちょっと変わっちゃいるけど、俺は嫌いじゃないね。その証拠にこの仕事、一番長く続いてる」

彼はゆっくり振り向くと、頷くように大きく瞬きをした。
暗く沈んでいたグリーンの瞳が、少し澄んで見えた。



3.

「おぅ、女ボスさんよ、1つ都合しちゃぁくれねえか」
二人の間に突然、男のダミ声が割って入ってきた。

どう見ても「らしい」風貌の厳つい男が二人、わたしたちを見下ろしながら土手を降りてくる。
一つ目の彼は既に身構えている。

片方の男が、威圧感を漂わせつつ低い声で続ける。
「急いでいるんだがね」
「ああ、そりゃ残念だ。ないよ」

万が一あったとしても「ない」と言う。
どうせ、関係者に病人でも居て、正規ルートでの順番なんか待ちきれないとかダダをこねているのだろう。

この仕事をしていると、こんなうんざりするほど素敵な出会いもしょっちゅうだ。
こういう奴等とは取引しないと決めている。
こっちだって一応、流すルートは選んでいる。もちろん「正規」ではないが・・・。

そりゃ、奴等だって多少の金額は出すだろう。が、後々面倒だ。
こいつらときたら、ちょっと隙を見せると、すぐに舎弟にしたがる。
というのは表面上で、実際には利益の上前、いや、丸々横取りするのが目的だ。

規模こそ小さいが、顧客の質も資金源も、ウチの方が遥かに上だ。
だからこそ互いに見て見ぬふりをして生き延びて来た。ともいえる。
それを今更、冗談じゃない。

一つ目の彼は二人の男をじっと見つめていた。
おそらくこうして相手の力量を判断しているのだと、わたしは思っている。

「そういえば、少し前に身元不明の遺体が発見されたって言ってたっけ。あれいつだったかな」
「なんだとぉ」

わたしはのらりくらりとかわしていた。
とはいえ、今のこいつらは「イエス」以外の返事を持って帰る気はないようだ。

「あ、5日も前じゃ使い物にならないか。こりゃまた残念」
「この野郎、ふざけやがって!」

この場合、女に対しても「野郎」という言葉は有効らしい。
一つ目の彼は臨戦態勢もすっかり整ったようで、今にも「いつでもどうぞ」と口から零れてしまいそうなほどのアイコンタクトをわたしに送ってくる。

わたしたちは、胸に傷や埃を抱えたこの街の人間に融資をする、いわば金貸しだ。
担保はその臓器。

彼同様、わたしだってそれが「いいこと」だとは思っちゃいない。
ただ、一筋縄ではいかない「ワケあり」の奴等に気前よく金を貸してくれるところなんざウチくらいだ。

ただし、こっちは貸す相手も一応見極めているから、どんな臓器だってそう簡単に都合のつくもんじゃない。
それでも稀にこうして「力尽くでも」という輩が来るけれど、今のところ彼に敵う相手はいない。

彼はわたしだけでなく、債務者の命をも守っていると言える。
まあ、後者が優先かな、彼の場合。



[夢から覚めて]
3は、「見た」というより、もともと夢の中の「わたし」が知っていた仕事のことを繕ってみました。こういう仕事をしている前提で1や2の物語(?)が進んでいたんですね~。
ちなみに「一つ目」とは、「一つ目小僧」の「一つ目」。彼は瞳も髪の色も綺麗な緑色でした。
てゆか、このタイトルどこかで見覚え(聞き覚え)が・・・

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1. 無題

先日はコメント&リンクありがどうございます。
最近更新をさぼり気味ですが、今日は一念発起して
今月前半の分を一気に更新しました。

僕の夢も結構長いですが、ここまで文章にできません(汗

Re:無題

わたしも更新するときとしないときの波が激しいです。夢はよく見ているのだけど・・・。
特に長い夢のときは書くのに時間がかかるし、気分の「ノリ」も必要だし・・・。
でも、他の夢ブログさんが更新していると「自分も!」という気になります。
最近は、自分が見たことなのに上手く文字にできないもどかしさを痛感しています(^^;)

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