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夢ブロ

見た夢を元にしたナニカ。不意に停滞。しれっと再開。

ドヤ街の男

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ドヤ街の男

煤けた畳敷きの一室に、帰るあてのない男たちが集まっていた。
ある者は湯飲み茶碗で手酌酒を煽り、ある者はただひたすら俯いて座り続け、ある者は過ぎ去りし日の遺物だろうか古い手編みのセーターを大事そうに抱えている。
ドヤ街の年末は静寂に包まれていた。

「そんなにヤクザに会いたいなら会わせてやろうか!」
突然、怒鳴り声と共に、テーブルの向かい合わせに居た二人の男が立ち上がった。
奥に居た男が目の前の男の胸ぐらをつかんで無理やり立たせているといった感じだ。

男は拳を振り上げ、今にも殴りかかろうとしている。
わたしは咄嗟に両手を広げ、二人の間に割って入った。
うわっ、しまった。こんなことするつもりなんかなかったのに!

いけ好かないヤツとはいえ、どう見たって腕力じゃ敵いっこない。
わたしは激しく後悔した。
だけど、こんな風にヤクザの知り合いがいるからとかなんとかいってイキがってるヤツが大嫌いなんだ。昔から・・・。
殴られちゃうかもしれないな。
覚悟を決めて目を閉じた。が、何も起こらない。
時が止まったかのように静まり帰っている。

ええーい、どうにでもなれ!
「後悔」は既に「ヤケクソ」に変わっている。
わたしは思い切って目を開け辺りを見渡した。

さっきまで思い思いに過ごしていた周りの男たちの視線が皆こちらに注がれていた。
彼らは無言だったが、その眼光は鋭く、明らかに拳を振り上げている男への警告が込められている。
立膝に手を突き、いつでも立ち上がる準備はできている様子。

ここには、そう若くはないが日ごろの肉体労働で鍛え上げられた腕っ節の強そうなのがゴロゴロいる。
多勢に無勢もさることながら、こう厳つい男たちに睨まれてはその拳を振り下ろすことはできまい。

わたしは安堵した。それは、とりあえずの「身の安全」と、彼らの心意気が少しも萎えていないことに対するものだった。



[夢から覚めて]
夫々の登場人物が何かしら背負ってる風な哀愁漂う感じ。いきなり年末って・・・!とか思ったけどね(^^;)。
某タレントの引退話しも関係しているかもだけど、過去のトラウマもちょこっと影響しているかな。

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