茶トラの子猫と薄茶色の成猫だった。
子猫はとっても大きな瞳をウルウルさせている。
めっちゃ可愛い♪
成猫は近所でよく見かける野良のボスだ。
目つき、顔つきがすこぶる悪い。
が、今日は珍しくいつもより可愛く見える。
なんといってもいつもと違うのはツヤツヤで柔らかそうな毛並み(いつもは寝起きのわたしみたいにボサボサ)。
これ絶対に撫でたら気持ちいいよ!
床に下りた二匹の猫は、逃げるように置いてあったストーブの上を跳び越した。
あ、危ない!
子猫は軽々飛び越したが、成猫はお腹の辺りがストーブの天板に掠った。
ストーブには火が点いているので、かなり暑くなっているはず。
今の熱かったよね、火傷したんじゃない?
わたしは心配になった。
ウチの屋根裏に住み着いたことなんか100万歩譲って許そう。
それより今は、火傷の薬・・・。なんてウチにはないな。
どうしよ。
そうだ、火傷には何かの油を塗るといいって「おばあちゃんの知恵袋」的なハナシを聞いたことがある。あれなんだったっけな。何の油だったけっなー。
頭の中は猫の火傷でいっぱいになった。
成猫は、わたしの方へ腹を見せ、四足おっぴろげ~な状態で、どっかり座りこん最で毛づくろいをしている。そして言った。
「ま、たいしたことはないんだけどさ、このあたりとこのあたりが軽く、ね」
見ると、ところどころに小さな丸いハゲがあった。
きっと、毛が燃えちゃったんだね。火傷しちゃったんだね。
わたしはなんとかしてあげようと、必死にあの油を思い出そうとしている。
ボスには大きな古傷があった。
[夢から覚めて]
屋根裏で音がしたのはホント。近所にこの猫に似た野良がいるのもホント。
ここ最近、ネットやリアルで猫を見ることが多かったのも事実。そして季節は着実にストーブが必要な冬へ近づいている。
ちなみに、猫が喋るなんて夢の中では当然の事実♪
更にちなむと(いや関係ないげど)、この絵本⇒「
100万回生きたねこ (佐野洋子)
」は、わたしの宝物のヒトツ。